マウスピース矯正中でも外食はできる?矯正中に外食を楽しむポイントを解説

マウスピース矯正中は、マウスピースを付けたまま飲食ができません。

なぜならマウスピースの破損が起きたり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりするためです。

しかし矯正期間中、外食を楽しみたいという方も多いでしょう。

この記事では、マウスピース矯正中に外食を楽しむポイントについて解説します。

外食をするときの注意点や控えたほうが良い飲み物などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正中に外食を楽しむポイント

マウスピース矯正中に外食を楽しむポイント

マウスピース矯正中に外食を楽しむポイントは以下の通りです。

  • マウスピースは食事直前まで装着しておく
  • マウスピースを装着する前に歯磨きをする
  • マウスウォッシュやデンタルフロスなども活用する
  • マウスピースの付け忘れに注意する
  • マウスピースは専用ケースに入れる

ここでは上記5つのポイントについてそれぞれ解説します。

マウスピースは食事直前まで装着しておく

マウスピースは食事直前まで装着しておくことが大切です。

家を出る前に外してしまうと、その分だけ装着時間が短くなり、治療に影響を与える可能性があります。

食事のために外す時間をできるだけ短くすることで装着時間を確保し、治療効果を高めることができます。

できるだけ長時間マウスピースは食事直前まで装着しておくようにしましょう。

マウスピースを装着する前に歯磨きをする

食後にマウスピースを再装着する前には、必ず歯磨きをしましょう。

食べかすが歯に付着したままマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病のリスクを高めるためです。

外食先でも、歯ブラシを携帯しておくようにすると良いでしょう。

歯磨きが難しい場合は、水で口をしっかりすすぐなどして少しでも口内を清潔に保つように心がけることが大切です。

マウスウォッシュやデンタルフロスなども活用する

歯磨きに加えて、マウスウォッシュやデンタルフロスを活用するのも効果的です。マウスウォッシュを使えば、素早く汚れを洗い落とすことができます。

携帯しやすいアイテムでいうと、歯磨きシートなどもおすすめです。

汚れをシートで拭き取るアイテムのため、マウスウォッシュと組み合わせて使うと良いでしょう。

また汚れは歯と歯の間にも溜まりやすいため、使い捨てのデンタルフロスや歯間ブラシなども活用するのが望ましいです。

これらのアイテムを活用することで口内環境を清潔に保ち、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。

マウスピースの付け忘れに注意する

外食時はマウスピースを外したまま付け忘れてしまうことがないよう注意が必要です。

食事後はすぐに歯磨きをして、マウスピースを再装着する習慣をつけると良いでしょう。

長時間の付け忘れは、治療スケジュールに影響を及ぼす可能性があるため、外食後はすぐに装着するよう意識することが大切です。

マウスピースは専用ケースに入れる

マウスピースを外した際は、必ず専用のケースに入れて保管しましょう。

ポケットに入れたりティッシュに包んでおいて置いたりすると、紛失したり、汚れてしまう恐れがあります。

専用ケースを持ち歩くことで、マウスピースを衛生的に保つと同時に、紛失を防ぐことができます。

ケースはコンパクトで持ち運びがしやすいものを選ぶと便利です。

マウスピース矯正中に外食をするときの注意点

マウスピース矯正中に外食をするときの注意点

マウスピース矯正中に外食をする際は、以下の2つの注意点を押さえましょう。

  • マウスピースを人前で外さない
  • マウスピースは1日20時間以上の装着が必要

ここでは上記2つの注意点についてそれぞれ解説します。

マウスピースを人前で外さない

外食時にマウスピースを外す際は、人前で行わないようにするのがマナーです。

人前でマウスピースを外すと不快に感じる人がいる可能性があるため、周囲の人へ配慮する必要があります。

食事を始める前に、トイレや個室などのプライベートな場所でマウスピースを外すと良いでしょう。

またマウスピースを外す際に唾液が飛び散ることもあるので、衛生的な観点からも人前での取り外しは避けるのが望ましいです。

マウスピースは1日20時間以上の装着が必要

マウスピースは1日20時間以上の装着が必要となります。

外食のためにマウスピースを外す時間が長くなると1日の装着時間が短くなり、治療期間が延びたり、治療結果に影響を与えることがあります。

そのため外食の際もできるだけ短時間で食事を済ませ、なるべく早くマウスピースを再装着することが大切です。

マウスピース矯正中の外食で歯磨きできないときの対処法

マウスピース矯正中の外食で歯磨きできないときの対処法

マウスピース矯正中の外食で歯磨きができない場合は、以下のようなアイテムを活用するのがおすすめです。

  • マウスウォッシュ
  • 歯磨きシート
  • デンタルフロス・歯間ブラシ

マウスウォッシュで口の中を漱ぐことで、汚れをある程度洗い流すことが可能です。

携帯用のボトルタイプや小分けになっているタイプなど、持ち歩きやすい商品も多く販売されているため、一つ持っておくと便利です。

またマウスウォッシュはドラッグストアに行けば入手できるため、急な外食でも対処しやすいメリットもあります。

歯磨きシートは歯の汚れを拭き取るシートで、指にはめるタイプやウェットシートのようなタイプなど様々なタイプがあります。

水や歯ブラシを使わずに汚れを取り除けるため、場所を選ばないのが大きなメリットです。

上記のようなアイテムを持ち歩いていない場合は、うがいをするだけでも食べかすや汚れを洗い流すことができます。

歯磨きをするのが望ましいですが、上記のような対処法でも最低限の汚れは落とせるため、なるべく口内を清潔に保つように心がけましょう。

マウスピースをつけたまま食事するリスク

マウスピースをつけたまま食事するリスク

マウスピースを付けたまま食事するリスクとして、以下の3つが挙げられます。

  • マウスピースが破損する
  • マウスピースに着色する
  • 虫歯や歯周病になるリスクが高まる

ここでは上記3つのリスクについてそれぞれ解説します。

マウスピースが破損する

マウスピースを付けたまま食事をすると、装置が破損してしまうリスクがあります。

マウスピースは歯に自然にフィットするために薄く作られているため、硬いものを噛んだときに割れたり欠けたりすることがあるのです。

またマウスピースに使われるポリウレタン素材は丈夫で柔軟性が高いことが特徴ですが、熱に弱い素材です。

温度によってはマウスピースが変形してしまい、再度作り直さなくてはいけなくなる可能性があります。

マウスピースの作り直しが発生すると治療スケジュールの遅延にもつながるため、マウスピースを付けたまま食事をしないようにしましょう。

マウスピースに着色する

マウスピースを付けたまま食事をすると、飲食物の色素が装置に着色してしまうリスクがあります。

マウスピースは審美性の高さが魅力の矯正方法ですが、食事により着色してしまうと、せっかく目立ちにくい装置なのに目立ちやすくなってしまう恐れがあるのです。

マウスピースに着色しやすい飲食物は以下のようなものが挙げられます。

  • カレー
  • デミグラスソース
  • キムチ
  • チョコレート
  • コーヒー
  • 紅茶
  • コーラ
  • トマトジュース
  • 赤ワイン

上記の他にも、色の濃い飲食物は着色しやすいため注意が必要です。食事の度にマウスピースを付け外しする習慣をつけるようにしましょう。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

マウスピースを付けたまま食事をすることで、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

歯とマウスピースの間に食べかすが入り込み、それが長時間付着したままになることで、虫歯や歯周病の原因となる歯垢が形成されやすくなるのです。

マウスピース治療中に虫歯や歯周病が発見された場合、一度矯正治療を中断して、虫歯や歯周病の治療を行わなくてはいけなくなる可能性があります。

そうなると矯正治療のスケジュールに遅れが生じ、治療完了までの期間が長引いてしまうでしょう。

また虫歯や歯周病の進行によって歯の形が変わり、マウスピースの再作成が必要になってしまう場合もあります。

このような事態を防ぐためにも、マウスピースを付けたまま食事をしないようにしましょう。

マウスピース矯正中に控えたほうが良い飲み物

マウスピース矯正中に控えたほうが良い飲み物

マウスピース矯正中に控えたほうが良い飲み物は以下の通りです。

  • 砂糖の入った飲み物
  • 酸性の飲み物
  • 着色しやすい飲み物
  • 熱い飲み物

ここでは上記4つの飲み物についてそれぞれ解説します。

砂糖の入った飲み物

マウスピース矯正中は、砂糖の入った飲み物は控えたほうが良いでしょう。糖分が入った飲み物を飲むことで、虫歯になるリスクが高まるためです。

矯正治療をしていない通常の口内であれば、唾液の自浄作用により食べかすを洗い流したり虫歯菌の繁殖を抑えたりすることができますが、マウスピースを装着していると唾液が歯全体に行き渡らず、その作用が上手く働かなくなります。

マウスピースを装着したまま砂糖の入った飲み物を飲むことで、歯とマウスピースの隙間に糖分が溜まり、虫歯が進行しやすい環境になってしまいます。

清涼飲料水やジュース、甘いコーヒーや紅茶など、砂糖を含む飲み物はできるだけ避け、口腔内を清潔に保つことが大切です。

万が一これらの飲み物を摂取した場合はすぐに水で口をすすぐか、マウスピースを外して歯を磨くことを心がけましょう。

酸性の飲み物

酸性の飲み物もマウスピース矯正中には控えたほうが良いものの一つです。

例えば炭酸飲料やスポーツドリンク、フルーツジュースなどによって口内環境が酸性に傾くと、歯のエナメル質が溶かされる可能性があり、マウスピース装着時にこれらを摂取するとその影響が大きくなります。

酸性の飲み物というと酸っぱい飲み物を想像する方が多いかもしれませんが、スポーツドリンクは特に注意が必要な飲み物です。

砂糖に加えてクエン酸やアミノ酸なども含まれており、口内環境を虫歯が進行しやすい酸性に傾けてしまいます。

夏場やスポーツをするときはスポーツドリンクを飲みたくなる場合もありますが、マウスピースを装着したまま飲む場合はなるべく水を選びましょう。

着色しやすい飲み物

着色しやすい飲み物も、マウスピース矯正中には控えたほうが良いでしょう。

例えばコーヒー、紅茶、赤ワインなどは色素が沈着しやすくなり、マウスピースが黄ばむ原因となることがあります。

もし着色しやすい飲み物を飲んだ場合はすぐにマウスピースを外して水で口をすすぎ、できるだけ早く歯磨きを行うことが大切です。

熱い飲み物

熱い飲み物にも注意が必要です。

マウスピースはプラスチック素材でできているため、熱い飲み物を摂取すると変形する可能性があります。

変形すると歯にきちんとフィットしなくなり、矯正効果が低下するだけでなく、新しくマウスピースを作り直さなくてはいけなくなる場合があります。

熱い飲み物はマウスピースを外してから飲むか、冷めてから飲むようにしましょう。

まとめ

マウスピース矯正中でもいくつかのポイントを押さえることで外食を楽しむことが可能です。

具体的にはマウスピースは食事直前まで装着する、再装着前に歯磨きをする、マウスウォッシュやデンタルフロスを活用する、付け忘れに注意する、専用ケースに入れるなどのポイントを押さえることが大切です。

マウスピースを付けたまま食事をすると、装置が破損したり着色したりする恐れがあるため、少し面倒でも必ず外してから食事をするようにしましょう。

堂島デンタルクリニックでは、違和感が少なく歯にピッタリとフィットする『クリアコレクト』を使用したマウスピース矯正を行っています。

他のマウスピースよりもさらに目立ちにくい特徴があるため、矯正治療が気になっている方はぜひ当院まで気軽にご相談ください。

堂島デンタルクリニック