ホワイトニング1回で効果を実感できる?効果の持続期間や長持ちさせるコツを解説

ホワイトニングは、歯を本来の色以上に白くする効果が期待できる治療です。

「1回の治療で効果が出るのかな?」「どのくらい効果が持続するんだろう?」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。

この記事では、ホワイトニングの効果について詳しく解説します。

ホワイトニングの効果持続期間や効果を長持ちさせるためのコツなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトニングは1回で効果が出る?

ホワイトニングは1回で効果が出る?

ホワイトニングは効果の現れ方に個人差があるため、1回で必ず効果が出るとは言い切れません。

ホワイトニングの効果は使用する薬剤や患者さんの歯の状態、施術時間などによって左右されます。

効果を実感しやすいホワイトニングの種類を選べば、1回の施術で2~3トーン程度の歯の色の変化が期待できます。

ホワイトニングは薬剤の効果によって歯の着色や汚れを除去する治療のため、元々の歯の色が白い方ほど1回の施術で感じる効果が大きくなりやすいです。

しかし着色が多い方や歯の内部まで色素が侵入している方の場合は、1回の施術ではあまり効果がみられない場合があります。

ホワイトニングの効果には個人差があるため、歯科医と十分に相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

ホワイトニングの種類ごとの特徴と効果持続時間

ホワイトニングの種類ごとの特徴と効果持続時間

ホワイトニングには以下のような種類があります。

  • オフィスホワイトニング
  • ホームホワイトニング
  • デュアルホワイトニング
  • ウォーキングブリーチ

ここでは上記4つのホワイトニングのメリット・デメリット、効果が出るまでの時間、持続期間などについて解説します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、クリニックで行うホワイトニングです。

医療機関でのみ扱える高い濃度のホワイトニングの薬剤を使用するため、少ない回数で高い効果が期待できます。

メリット・デメリット

オフィスホワイトニングのメリット・デメリットを簡単にまとめると以下の通りです。

メリット デメリット
  • 歯医者や歯科衛生士に任せられる
  • ムラになりにくい
  • 少ない施術回数で効果を実感しやすい
  • 通院の手間がかかる
  • 効果の持続期間が短い
  • 費用が高め

オフィスホワイトニングはプロの手によって施術が行われるため、ムラの少ない、より確実なホワイトニング効果が期待できます。

さらに濃度の高い薬剤を使用するため、早ければ1~2回程度で効果を実感できるケースも少なくありません。

またクリニックで施術を受けるため、虫歯や歯周病のチェックも併せて行うことができ、早期発見・早期治療が期待できます。

効果が出るまでの時間・持続期間

オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果を実感できる場合があります。

しかし効果の持続期間は3~6か月程度で、定期的に施術を受けないと色戻りしてしまうリスクがあります。

即効性が高い方法のためメンテナンスや追加施術を怠る方も少なくありませんが、白さを維持するためには定期的にメンテナンスを受けることが大切です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅で患者さん自身で行うホワイトニングです。

歯科医院で処方してもらった薬剤をマウスピースに適量注入し、それを装着して歯を白くします。

メリット・デメリット

ホームホワイトニングのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 通院の手間がない
  • 色味を調整しやすい
  • 効果の持続期間が長い
  • 薬剤が歯にしみにくい
  • 効果が出るまでに時間がかかる
  • 薬剤の量を誤ると歯茎にしみることがある
  • マウスピースの装着中は飲食ができない

ホームホワイトニングは自宅で行う方法のため、通院の手間がかからないというのが大きなメリットに挙げられます。

またオフィスホワイトニングよりも濃度の低い薬剤を使用するため、色味を調整しやすかったり歯にしみにくかったりするのも魅力的な点です。

効果が出るまでには時間がかかりますが、自宅で気長にホワイトニングをしたいという方には適した方法といえるでしょう。

効果が出るまでの時間・持続期間

ホームホワイトニングは効果を実感できるまでに早くても2週間はかかるため、根気強く続けなくてはいけません。

しかし長期間にわたって少しずつホワイトニング剤を浸透させるため、効果の持続期間は6~12か月程度と長めです。

持続期間が長い分、メンテナンス費用を抑えやすいメリットがあります。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うホワイトニングです。

オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性のどちらも兼ね備えた方法となっています。

メリット・デメリット

デュアルホワイトニングのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 少ない施術回数で効果を実感しやすい
  • 効果の持続期間が長い
  • 自然な色味を目指せる
  • 費用が高額
  • 通院の手間がかかる
  • 知覚過敏のリスクがある

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらのメリット・デメリットも兼ね備えています。

2つの方法を組み合わせる分費用は高額になりますが、すぐに効果を実感したい方や長期間効果を持続させたい方、自然な色味を目指したい方におすすめです。

効果が出るまでの時間・持続期間

デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングと同様、早ければ1回の施術で効果を実感できます。

効果の持続期間はホームホワイトニングと同様、6~12か月程度が目安となります。

ホームホワイトニングを怠ると持続期間が短くなるため、途中でやめずに継続することが大切です。

ウォーキングブリーチ

ウォーキングブリーチは、神経を失った歯に対して行うホワイトニングです。

神経を失った歯に通常のホワイトニングを行っても効果を実感しにくいですが、歯の内側に漂白剤を入れるウォーキングブリーチなら、歯の内部から歯を白くすることができます。

メリット・デメリット

ウォーキングブリーチのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 変色が強い歯も白くなりやすい
  • 効果の持続期間が長い
  • 被せ物よりも安価
  • 神経を失った歯にしか行えない
  • 定期的な通院が必要となる
  • 痛みが生じることがある
  • 施術できるクリニックが限られる

ウォーキングブリーチは変色が強い歯でも白くすることができます。

神経を失った歯を白くする方法には被せ物を入れる方法もありますが、ウォーキングブリーチの方が比較的費用を抑えやすいです。

神経を失った歯の変色に悩んでいる方は、ウォーキングブリーチを検討してみると良いでしょう。

効果が出るまでの時間・持続期間

ウォーキングブリーチは、2~3回の施術で効果を実感し始めることが多いです。

効果の持続期間は6~12か月程度が目安となり、徐々に色戻りしていきます。

白さを維持するためには、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。

ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツ

ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツ

ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツは以下の5つです。

  • 着色しやすい飲食物は控える
  • 喫煙を控える
  • ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う
  • 歯磨きを丁寧に行う
  • 歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

ここでは上記5つのコツについてそれぞれ解説します。

着色しやすい飲食物は控える

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、着色しやすい飲食物は控えることが大切です。

着色しやすい飲食物は具体的に以下のようなものが挙げられます。

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • キムチ
  • カレー
  • チョコレート
  • トマトソース

ホワイトニング後は歯を外部から守る働きを持つ『ペリクル』という部分がはがれており、色素が着色しやすい状態となっています。

ペリクルは24~48時間程度で再形成されるため、治療後48時間は着色しやすい飲食物は控えるのが無難です。

またペリクルがはがれている間は外部からの刺激に弱い状態となっているため、酸性の食べ物や硬い食べ物もなるべく避けましょう。

喫煙を控える

喫煙は歯の黄ばみの原因となるため、ホワイトニング後はなるべく控えたほうが良いでしょう。

タバコのヤニが歯に着色することで、歯全体が黄ばみ、ホワイトニングで白さを取り戻してもまた色戻りしてしまいます。

特に喫煙は色戻りを早めてしまう原因になるため、ホワイトニングを機に禁煙に挑戦するのがおすすめです。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使う

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使うのがおすすめです。

歯磨き粉自体に歯を漂白する効果はありませんが、着色汚れを落とす作用や歯への着色を抑える作用があるため、歯の白さを長持ちさせやすくなります。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉はドラッグストアなどで簡単に手に入るので、ぜひ毎日の歯磨きに取り入れてみてください。

歯磨きを丁寧に行う

歯磨きを丁寧に行うことで、ホワイトニング効果を長持ちさせることができます。

食後の歯磨きを怠っていたり間違った方法で歯磨きをしていると、汚れや着色が歯に残され、ホワイトニングの効果が十分に得られない恐れがあります。

正しい歯磨きのポイントは以下の通りです。

  • 歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目にあてる
  • 歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で動かす
  • 5~10mmの幅を目安に毛先を小刻みに動かし、1~2本ずつ丁寧に磨く

歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ、歯と歯茎の境目などは特に歯垢が残りやすいため、丁寧に磨きましょう。

自分の歯磨きの仕方に自信がない場合は、歯科医院で正しい歯磨きの仕方を教えてもらうのもおすすめです。

歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることも大切です。

普段どれほど丁寧に歯磨きをしていても、汚れが残ってしまうことがあります。

歯科医院で行うクリーニングは専門的な機械を使うため、歯磨きでは落とせない汚れを落とすことが可能です。

歯の汚れをしっかり落とすことでホワイトニングの効果を長持ちさせられるため、3か月に1回程度を目安に、定期的にクリーニングを受ける習慣を付けましょう。

ホワイトニングの効果についてのよくある質問

ホワイトニングの効果についてのよくある質問

ホワイトニングの効果に関するよくある質問をまとめました。

  • 歯科医院とサロンのホワイトニングの効果の違いは?
  • ホワイトニングの効果が出にくい人の特徴は?
  • ホワイトニングを受けられない人はいる?

ここでは上記3つの質問についてそれぞれ解説します。

歯科医院とサロンのホワイトニングの効果の違いは?

歯科医院とサロンのホワイトニングは、使用する薬剤の種類や施術者などの違いがあります。

それぞれの違いを簡単にまとめると以下の通りです。

歯科医院 サロン
使用する薬剤の種類 過酸化尿素、過酸化水素など ポリリン酸、酸化チタンなど
期待できる効果 歯の漂白効果 歯の表面の着色汚れを浮かせて落とす
施術者 歯科医師や歯科衛生士 資格を持っていないことが多い

歯科医院で使われるホワイトニングの薬剤は着色を除去することに加え、エナメル質の表面構造を変化させ、歯をより白く見せる効果が期待できます。

サロンでは使用できない薬剤を使用し、歯の漂白効果が期待できるため、歯科医院の方が高い効果が期待できるといえるでしょう。

ホワイトニングの効果が出にくい人の特徴は?

ホワイトニングの効果が出にくい人の特徴として、以下が挙げられます。

  • 治療歯が多い人
  • 抗生物質により着色した歯がある人
  • 神経を抜いた歯がある人
  • すでにある程度歯が白い人

上記に当てはまる場合はホワイトニングの効果を実感しにくい可能性があるため、医師と十分に相談したうえで検討する必要があります。

ホワイトニングを受けられない人はいる?

以下に当てはまる人はホワイトニングを受けられません。

  • 光線過敏症の人
  • 無カタラーゼ症の人
  • 虫歯や歯周病がある人
  • 知覚過敏がある人
  • 歯にひびが入っている人
  • 18歳未満の人
  • 妊娠中や授乳中の人

虫歯や歯周病がある場合や歯にひびが入っている場合、知覚過敏がある場合などは、先に治療をしてからホワイトニングを受けることになります。

まとめ

ホワイトニングは歯の色をより白くする効果が期待できる審美歯科治療です。

オフィスホワイトニングやホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、ウォーキングブリーチなどの種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

自分の歯の状態や予算、希望を考慮したうえで、自分に適したホワイトニングを選ぶことが大切です。

堂島デンタルクリニックでは、自宅で行う『ホームホワイトニング』とクリニックで行う『オフィスホワイトニング』のどちらにも対応しています。

上記2つの方法を組み合わせた『デュアルホワイトニング』も行っているため、ホワイトニングを検討している方はぜひ当院まで気軽にご相談ください。

堂島デンタルクリニック